徳島 ツアーナース

独身の頃と違うなと実感する時

一番違うな、と思うことは、目の前にいる患者さんだけでなく、その方の周りにいるご家族や命のつながりのことを思うようになったことです。私は看護師になった頃は寮生活で、家族と離れ、正直、自分のことだけ、仕事のことだけを考えて働いていました。生活ということや、家族との関わりということには疎くなっていました。でも、結婚して、子育てをしながら働くようになると、独身の時にはなかった様々な出来事が起こります。夫婦2人の頃は、夫も自分も良い仕事をしていくための生活環境が必要になり、そこには価値観の違いや意見の相違が起こり、うまくいかない時期があったりもしました。でも、そこでいろいろ話し合ったり、譲歩し合ったりする、そういう出来事がまた患者さんと向き合うときにプラスになったりするんですよね。職場の人間関係にもプラスになりましたよ。好きで一緒になった夫婦ですらこんなに分かり合えないんだから、分かり合えないことがあることを前提に、どこまで理解し合えるか、理解しようと努めるようになりました。また、子どもが生まれてからは、生まれてくる命は奇跡であり、とても尊いものだということ、人類の長い歴史の中での命のつながりを考えるようになりました。もちろん知識としては頭にありましたが、自分の命、人生を改めて深く考えるようになりました。生まれてから無事大きくなっていく中で、どれだけたくさんの手が必要かということは想像をはるかに超えていました。どんな人も誰かにお世話してもらったから大人になっているんですよね。誰にもお世話にならなかった人はいないんですよね。必ず、ミルクやお乳を与え、おむつをかえ、あやしてくれた人がいる。次の世代のために、と働いてくれた人たちのつながりが、今の自分を作ってくれているんだと思うと、いっそう、自分が出来ること、役に立つことは率先して頑張っていこう、目の前の患者さんには誠心誠意込めて接していこうと思うようになりました。