徳島 ツアーナース

看護師1年目の失敗談

私が看護学校を卒業してすぐに勤めたのは、大きな総合病院でした。
重症患者の多い病院で、とても忙しく、残業、残業の毎日。
新人なので、そのたびに覚えなければいけないこともたくさんあり、でも、疲れ果てて、帰宅するとぐったり。
思い描いていた笑顔の白衣の天使とは程遠い毎日でした。
しかも、人間関係が難しく、女性の多い職場って、こういうこともあるんだ・・・と驚きの毎日。新人の面倒を丁寧に見てくれる先輩もいない状態でした。
自分の受け持ち病棟にいる患者さんの多くは癌患者で、毎日、抗がん剤投与、モルヒネ管理で、非常にデリケートな仕事なだけに、緊張しながらの仕事でした。一方で、自分は新人なのに、誰もフォローしてくれない不満もあったと思います。
2人部屋で、漢字一字違いの患者さんがいたときのことです。
名前がとても似ていると医療事故が起こりやすい、ということは過去の事例や知識では知っていました。
だから、間違えないようにしよう、と思いながらも、間違えるはずはない、と思い込んでいたのだと思います。
きちんと確認もせず、うっかり、2人の点滴を間違えてつけてしまいました。
気付いたのは先輩看護師でした。
慌ててドクターを呼び、たまたま二人とも使っているネオフィリンだったので、経過観察で事なきを得ました。
これがもし、即、命に関わる違う薬だったら、と考えただけで、怖くなりました。
大事に至らなかったとはいえ、あってはらなないことをしてしまったのは事実で、とても反省しました。
間違えないだろうと自分自身を過信していたこと、また、新人だから、と甘えていたことにも気付きました。
新人であろうと、なかろうと、患者さんの前では、一人前の、プロの看護師なのです。

以来、声を出して確認、二重確認を怠ることはありませんし、良い仕事、確かな仕事をする緊張感を持って、毎日患者さんに接するようになりました。